住宅ローン用語集
建物建築中間金
建物建築中間金とは
建物建築中間金(中間金)とは、注文住宅の建築において、上棟時にハウスメーカーや建築会社に支払う工事代金の一部のことです。上棟とは、建物の柱や梁などの構造躯体を組み上げる工事が完了したタイミングを指します。昔は上棟のタイミングに上棟式を行い、工事を祝うことが多かったのですが、現在は少なくなりました。
手付金との違い
中間金は上棟のタイミングで、工事の進捗に合わせて支払う工事費用の出来高払いの性質のものです。
工事の請負契約時に支払うのが「手付金」です。注文住宅の場合には、「契約金」「契約手付金」と表現されることが一般的です。手付金には一般的に契約締結の証拠として支払う「契約証拠金」の意味合いがありますので、工事請負契約書への署名と手付金の支払いが完了して、契約が成立するという重要な意味を持つものです。
「手付金」は工事請負金額の5~10%程度が目安ですが、金額はハウスメーカー・建築会社と協議のうえ合意した金額になります。この手付金は工事代金の一部に充当されます。
中間金の相場
建築業界の古くからの商慣習として、工事代金を「手付金」「着工金」「中間金」「竣工金(引き渡し金)」というように、工事の進捗に合わせて支払う「出来高払い」が一般的です。
それぞれの金額の工事請負金額に対する目安は次のようになります。
工事請負金額に対する目安
- 「手付金」 工事請負金額の10%
- 「着工金」 工事請負金額の30%
- 「中間金」 工事請負金額の30%
- 「竣工金(引き渡し金)」 工事請負金額の30%
自己資金が少なく、工事請負金額のうち住宅ローンで充当する割合が高い場合は、住宅ローンの分割実行やつなぎ融資を利用して、手付金、着工金、中間金を支払う必要があります。ただ、各割合については、ハウスメーカーや建築会社と工事請負契約締結前の打ち合わせで調整できる場合があります。
中間金の支払いタイミング
中間金は概ね上棟のタイミングで支払います。
中間金の支払いがされないと工事が中断されるケースもあります。支払いのタイミングは工事請負契約書にも記載されますが、契約締結前にハウスメーカーや建築会社と具体的なタイミングについての打ち合わせが必要です。
注文住宅の建築工程と工事代金の支払いの目安
無事に工事が着工し、ほっとした頃に中間金支払いのタイミングを迎えます。特に手付金や着工金を現金で支払っていた場合には、手元資金も少なくなっているでしょう。中間金を確実に支払うためにも、いつ、いくらを手元資金から出すのか、または住宅ローンの分割実行やつなぎ融資を受ける のかなど、支払い計画を立てておく必要があります。
支払い時期に間に合うように金融機関での手続きを行いましょう。支払いの原資にする資金が有価証券や定期預金であれば、売却や解約手続きのタイミングも気を付けておきたいポイントです。
- この「用語集」は、あくまで一般的な説明をしているもので、当社の商品の説明や広告をするものではありません。
- 記事中に用いているシミュレーションの金利は試算例であり、実際とは異なります。